メキシコ〜ボリビアで食されるウリ科の野菜です。 アンデス山脈沿いに分布していて、標高3,000mまで適応します。 日本では沖縄で栽培されています。 果実が熟すと爆弾のように種子を飛散させることからラテン語でキクランテラ属（和名ではバクダンウリ属）に入ります。

放っておけば5mまで伸びるので、グリーンカーテンとしても人気があります。 果実は10〜15cm程度で、ししとうを大きくしたような形になります。 生食にしたり、中の種を除いて具材を詰めて調理します。 臭みのない味と、シャキっとした食感から、主に生のままサラダに、或いは 炒めものにも利用されています。 カイグアのダイエット効果についてはよく知られていて、 特に女性にはカイグアサラダが人気があります。 カイグアを使用した女性向けダイエットサプリメントも多く見受けられます。 新陳代謝をよくする野菜として肥満が気になる方などに多く常食されています。　

ペルーにおけるカイグアの栽培と利用の歴史は古く、一般的なスーパーマーケットでも販売されています。 厚みのある皮が、肉などの食料の保存目的として伝統的に利用されてきました。 また、葉は食用として、根は歯磨きに使用されたと言われています。 生あるいは茹でた実は、糖尿病に効能があるとされ、 さらには呼吸器系の鎮痛作用、また果汁は耳炎に効果があるとして伝統的に利用されています。現在のペルーにおけるハーブ医療でも、種を抜いたカイグアの実２個の煮汁1リットルを1日3回摂取し、高コレステロールの治療に用いたり、炎症を抑えるために葉をすり潰し、そのまま患部につけたり、 種をそのまま１グラムほど服用し、虫下しとする、などの利用法があります。

カイグアには、高血圧、コレステロール、肥満といった症状を改善するのに有効な活性成分が含まれています。 カイグアに含有されているぺクチンとアルブミンは、脂肪の新陳代謝を促進することで知られています。ある研究リポートによると、カイグアを1日1つ、 毎日空腹時に摂取すると、総コレステロールとトリグリセリド（中性脂肪）が減少し、12週間後には過コレステロール値も大幅に減少する、という結果が報告されています。また、閉経後の女性の過コレステロール血症の治療に有効である、という研究報告もなされています。 糖尿病については、カイグアを長期的に摂取することにより、血糖値が低下する効果があるという報告があります。カイグアには、脂肪を分解する働きのある3-β-Dグリコサイドステロイドの存在が確認されています。 さらにぺクチン、セルロース、ビタミン、蛋白質、アルビミン、シトルリン、炭水化物、カルシウム、マグネシウム、リンなどが含まれています。これまでの研究で、種を除いたカイグァを摂取する限りにおいては、副作用のないことが確認されています。カイグアには、シツルリン、アラニン、メトキシカルボンキシフェノールなどのタンパク質が有用成分と考えられています。カイグアは、新陳代謝を促し、血清脂質の調節を手助けいたします。 これにより体重、体脂肪の削減にも有効です。 　　

和名：　キクランテラ・ペダタ、アチョクチャ、カイグア、インカキューカンバー
英名：　Caigua、Caihua、Inca Cucumber、Stuffing Cucumber
学名：　Cyclathera pedata

原産国：　ワンカヨ・ペルー
形態：　ウリ科キクランテラ属、つる性一年草
結実性：　雌雄同株
草丈：　3〜5m
利用：　食用、グリーンカーテン、薬用
播種時期：　沖縄・奄美では播種8〜1月→収穫12〜4月、本州では播種6〜8月→収穫10〜12月
収穫時期：　播種後　80〜100日
遺伝子組み換え：　無し
発芽適温：　15〜25℃
発芽率：　91%
栽培可能地域：　日本全国
プランター栽培：　オススメ！
株間：　70〜100cm
連作障害：　無し
栽培難度：　Level 1

【栽培方法】
ゴーヤの育て方と同じです。　乾燥には強い品種です。 1株から50〜100個程度の収穫が見込めます。 実は大きくならないので、つるが絡まるようにして吊るしてください。

■芽出し
短日植物なので、沖縄・奄美では播種8〜1月→収穫12〜4月（本州では播種6〜8月→収穫10〜12月）です。 播種する前に種を水に8時間程度浸けてください。　ゴーヤと同じようにヘソを下にして、覆土は1cm程度にして直播してください。

■支柱
ツルを伸ばしながら生長するので、支柱やネットで誘導してください。

■肥料
元肥は適度に入れておいてください。　追肥は特に必要ありません。

■水やり
乾燥には強いので、土の表面が乾いたらたっぷりあげてください。

■収穫
長さが10cmになったら収穫時期です。 あまり大きくなると固くなります。

【納期】
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