北米で大々的に栽培されているハックルベリーで食用の品種です。　欧米では熟した実をジャムにして食べられています。　日本では激レアな品種です。

ガーデンハックルベリー：　ナス科、未熟な実や葉や茎、ガクの部分は有毒
カスケードハックルベリー：　ツツジ科、無毒　　

実の大きさは直径1〜1.5cm程で、小さな柿のような扁平な形をしています。　中の果肉は皮と同じ黒紫色のゼリー状で、無数の種が入っています。　生のまま食べると、甘味は無く、独特の臭みがあって全く美味しいものではありません。　でも、ビタミンAがブルーベリーの4倍以上含まれるといわれています。

ハックルベリーとブルーベリーの大きな違いは種子と皮です。　ハックルベリーの種子は10粒前後でブルーベリーの種子より大きめで硬い。　ブルーベリーの種子は小さく数も多い。　皮はハックルベリーの方が堅く厚い。　色はハックルベリーはほとんど黒い藍色。　また熊の大好物で山にハックルベリー摘みに出掛ける時は「足元と熊に注意！」といわれるほど。　味や用途はブルーベリーとほぼ同じです。

和名：　ブルーハックルベリー、カスケードハックルベリー
英名：　Cascade Huckleberry、Dangleberry
学名：　Vaccinum deliciosa

原産国：　ニューハンプシャー州・アメリカ
形態：　ツツジ科スノキ属、常緑低木
樹高：　1.5〜2m
収穫までの期間：　100日
色：　ブラック
種まき：　3〜4月
発芽適温：　17〜24℃
発芽率：　86%
収穫：　8〜10月　＊関東の場合
受粉樹：　不要
用途：　ジャム、ジュース、アイスクリームなど
鉢植栽培：　可能
接木：　可能
株間：　50〜60cm
生育温度：　15〜35℃　
耐寒温度：　-10℃
耐暑温度：　普通
栽培難度：　Level 3

【栽培方法】
■芽出し
1) 種を冷水に入れて、水に入れたままの状態で4〜8週間暗所で保管してください。
2) 種を濡れたティッシュ（ペーパータオル）に乗せてから、2週間で発芽します。

■土壌
有機質に富んだ水はけのよいところで育てます。　植え付けたら苗が倒れない様に支柱を立ててください。　植え付け前に1m2あたり苦土石灰を100gm与えます。　

■肥料
元肥はm2あたり堆肥3kgと有機質肥料100gmを目安に与えます。　追肥として2ヶ月に1回程度化成肥料又は液肥を与えてください。

■水やり
土の表面が乾いたら適度に水をあげてください。