アカシア属で「ミモザ」として圧倒的に知られている品種です。　オーストラリア東部に自生し、学名の「decurrens」は「下に向く」という意味があります。　2〜3月に無数の濃い黄色の花を枝先に付け、花のあとには種を含んだ豆果が下垂するのが特徴です。　花は食用に使われます。　原住民が乾燥させた皮を煎じて飲用し、下痢止めに使われたという記録があります。　樹皮は、皮なめしのための優れたタンニン原料のひとつとして使われていました。

アカシア属は約1,000種が熱帯から温帯にかけて、特にオーストラリア大陸、アフリカ大陸に多数の種が分布しています。　その多くは非常に深く主根を伸ばすため、年間を通してほとんど降水が無い砂漠に自生します。

和名：　アカシア・デクレンス、ブラックワトル、ミモザアカシア、ミモザ
英名：　Black Wattle、Early Green Wattle
学名：　Acacia decurrens (Acacia mearnsii De Wild)

原産国：　ブリズベン・オーストラリア
形態：　マメ科アカシア属、常緑高木
樹高：　6〜20m
ベランダ栽培：　不可能
種まき：　4〜9月
発芽適温：　23〜30℃
発芽率：　85%
耐寒温度：　8℃
耐暑温度：　50℃
株間：　10〜20m
連作障害：　なし
栽培難度：　Level 1

【栽培方法】
■育てる場所・土
日当たり足りが良い場所で栽培してください。　根腐りに弱いので、水はけは良くしてください。

■芽出し
桜が咲く頃の種蒔きをしてください。　直播きしても、育苗してから定植しても構いません。

■定植
30cmくらいに育ったら、大きめの植木鉢に植え替えをして新しい土と肥料をあげて下さい。　その際、根っこを傷つけないように土をつけたまま植え替えをしてください。　

■水やり
土を乾燥させないように多めにあげてください。　実を付けた後の冬季は、土がカリカリにならない程度に水をあげてください。

■肥料
肥料は小さいうちは種の栄養で育ちますから、必要ありません。　大きくなってからで大丈夫です。

■冬越し
幹が木質になってから外で越冬出来ますが、10月から慣れさせてください。　豪雪地帯では幹にプチプチや布を巻いてください。

■増やし方
種もしくは挿し木（水挿し）で増やしてください。

【利用】
観賞用、花は食用。