ケナフの種

環境に優しい、木材にかわる紙の原料として、また二酸化炭素を吸収して空気を浄化する作用のあるエコ植物として、環境の観点から注目されているオクラの仲間です。 成長が速く、収穫できる繊維も多いため、木材パルプの代替資源として2000年頃から注目を浴びるようになりました。

茎の太さは3〜5cm、高さは2〜4mにもなり、茎を利用します。 ただ、刈り取ってから燃やすとまた二酸化炭素を増やすことになってしまいますので、刈り取り後は地中に埋めてください。 ハイビスカスのような黄色の大きな花を咲かせ、鑑賞用にも適しています。 食用にはしません。 葉はアサの葉と間違えるほどよく似ているが、陶酔成分は一切ありません。

和名: ケナフ
英名: Kenaf
学名: Hibiscus cannabinus

原産国: ケープタウン・南アフリカ
形態: アオイ科フヨウ属、一年草
草丈: 2〜4m
栽培期間: 3〜4ヶ月
種まき: 5〜7月
適正土壌pH: 6〜7
発芽適温: 20〜25℃
発芽率: 87%
耐寒温度: -5℃
耐暑温度: 40℃
栽培可能地域: 日本全国
ポット栽培: 可能
株間: 30cm
連作障害: なし
栽培難度: Level 2

【栽培方法】
■環境、土壌
日当たり水はけのよいところが適地ですが、半日陰でも栽培できます。 土質を選ばず少々のやせ地でもよく生育します。 鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところで育てます。 市販の草花用培養土もしくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を7:3程度に混ぜたものなどを使ってください。

■芽出し
発芽温度さえあれば、何月に播種しても構いません。 直蒔きも可能です。 覆土は2cm程度にしてください。 穴に1粒ではなく、2〜3粒の種を一緒に植えることが発芽率が高まります。 

■定植
本葉が3〜4枚になってから定植してください。 休耕田や低地で雨季に水没する場所では、畝を高くしてください。

■水やり
乾燥には強いので、露地栽培の場合には気にすることはありません。 土が乾いたら水をたっぷりあげてください。 土が湿っているようなら水は控えてください。

■肥料
肥料は植え付け時に市販の土に含まれているものと、春と秋に1回づつ液体肥料を与えれば充分です。 肥料を与えすぎると、花が咲かなかったり、茎が伸びすぎてしまいます。

■手入れ
湿気に弱いので7月に刈り込んで風通しをよくしてやると秋から、また葉が伸びて花を咲かせます。

■夏越し
猛暑にも耐えますので、特に注意する必要はありません。

■冬越し
秋に植え付けをして、冬を越し、春から花を咲かせます。 耐寒性はありますので、霜に当たっても枯れません。 よほどの寒冷地でなければ戸外で越冬します。

■増やし方
種、挿し芽でも簡単に増やせます。

■収穫
緑肥や飼料として80〜90日が適当で、紙や木に代わる資源としては、11月頃熟成した後、葉や枝を落とし、ノコやナタで刈り取り、もちやすい太さに束ねて、天日で良く乾燥させます。 一本のケナフは500〜800gmありますが、1カ月で100〜200gmまで乾燥します。 紙漉きの場合は午前中に刈り取ってすぐのほうが、柔らかくて処理がしやすのですぐに皮をむきましょう。 寒さの強いところでは凍結した後が皮がむきやすくなります。

【納期】
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